病害虫の防除の仕方
葉や花の状況がおかしいと思われるところの、変化の様子から、原因を特定します。
株全体に生気がないときは、根詰まりや根腐れなどの原因も考えられます。
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病気
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症状
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発病する主な樹種
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対策
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赤星病
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春から初夏にかけて発生します。葉の表面に橙黄色のしみができ、葉裏に毛羽立った病斑ができます。サビ病の一つです。
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ボケ、カイドウ、リンゴ、バラなど
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オーソサイド水和剤を2、3回、数日おきに散布します。
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ウドンコ病
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春から秋の高温多湿の時期に発生します。若い葉や茎の表面に白いカビが生え、ウドン粉をまぶしたようになります。
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キク、バラ、ダリア、ボタン、チューリップ、リンゴ、ハナミズキ、マサキ、モモ など
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ベンレート、トップジンM、モレスタン水和剤などの殺菌剤を発生初期に一週間おきに散布します。
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こうやく病
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枝や幹に灰白色、または紫褐色のビロード状の厚い層ができます。
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ウメ、サクラ、モモなど
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冬期ニ被害部分を削り取り、石灰硫黄合剤、マシン油乳剤を散布します。
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根頭(こんとう)がんしゅ病
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根に病菌が侵入して大きな瘤を作ります。地際の幹や根部に発生し、次第に衰弱していきます
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サクラ、バラ、モモなど
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発病初期に、患部を削り取り、ヒトマイシンを塗布します。発病した土壌は、消毒または土の入れ替えをします。
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さび病
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初夏から夏にかけて多く発生します。葉にはじめ黄褐色の斑点でき、やがて皮をやぶって黄色い粉が出ます。触ると鉄サビ状の粉が着きます。風通しの悪いところでよく発生します
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カイドウ、シャリンバイ、アジサイ、バラなど
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葉裏を中心にベンレートなどを7~10日おきに散布します。
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スス病
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葉や枝、幹の表面がススをかけたように黒くなります。アブラムシ、カイガラムシの排泄物に生えるカビです。
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ミカン、マサキ、サザンカ、クチナシなど
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スミチオン、ベンレート、トップジンM剤などを散布し アブラムシ、カイガラムシを取り除きます。
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炭そ病
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葉や果実に黒い斑点ができ、葉は古くなると穴があきます。
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コスモス、パンジー、ラン、リンゴ、ブドウなど
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ベンレート、トップジンM、TPN剤などを散布します。
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テングス病
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枝の一部がふくれてコブ状になり、そこから無数の小さな枝が出て鳥の巣ようになります。
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サクラ、シイ、タケ、ツツジ類など
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病枝を付け根から切断し、トップジンペーストなどの癒合剤を塗ります。
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斑点病
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とくに夏期に葉に褐色や灰色の斑点がつきます。
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アジサイ、クチナシ、サツキ、ツツジ、ハナミズキなど
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ベンレート、TPN剤など剤を散布します。
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モザイク病
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葉や茎、花に病斑がまばらにできます、アブラムシなどによって伝染し発生します。
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キク、ボタン、チューリップなど
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被害を受けた株を速やかに抜き取ります。予防として土壌消毒を行い、アブラムシなどを防除するため、スミチオン、オルトラン、などを散布します。
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害虫
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症状
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発生する主な樹種
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発生時期
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対策
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アブラムシ
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新芽や新梢などに群生して汁を吸い、衰弱させます。繁殖力が旺盛なので、発生したらすぐに駆除します
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あらゆる樹木
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4月~7月
10月 |
幼虫のふ化期をねらってオルトラン、スミチオンなどを散布します。冬期の休眠期にマシン油乳剤を散布すると効果的です。
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カイガラムシ類
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茎葉に寄生して汁液を吸収し、株を衰弱させます。
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マツ類、ツバキ、サザンカ、モミジなど
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5月~7月
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ブラシなどでかきおとして潰します。アンチオ、オルトランを散布します。冬期の休眠期にマシン油乳剤を散布すると効果的です。
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カミキリムシ
(テッポウムシ) |
幼虫が、幹に入って食害します。
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カエデ類、ライラック、ミカン、カシ、ケヤキなど
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4月~9月
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幹の穴から木くずが出ていたら、そこに入っていますので、そこから、スミチオンなどを注入するか、針金で駆除します。
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グンバイムシ
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葉の裏から吸汁し、葉がカスリ状にになり、やがて葉が落ちます。
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サクラ、ツツジ、サツキなど
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4月~11月
(越冬) 12月~3月 |
発生期に、スミチオン、オルトランなどを散布して駆除します。通風をよくしておくと発生が少なくすみます。
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ケムシ
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ガの幼虫で毛が長く、各種の樹木を食べます。
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サクラ、モモ、ウメなど
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8月~3月
(卵) 4月~7月 |
大きくなると樹木全体に広がり、駆除が困難になりますので、若齢期にスミチオン、オルトラン、EPN乳剤などを散布して駆除します。
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チャドクガ
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幼虫が年に2回発生し葉を食べます。体に毒毛を持っているので、触れないように注意します。
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サザンカ、チャノキ、ツバキ、ナツツバキなど
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5月~6月
8月~9月 |
発生期に、スミチオン、EPN乳剤などを散布して駆除します。冬期に石灰硫黄合剤を散布すると効果的です。
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ハダニ
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葉や茎にすみ口針を使って葉の裏から吸汁し、葉の表が白くカスリ上になります。その葉の裏には、小さい赤い虫がついています。高温乾燥期に発生します。
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果樹類、ツツジ類、アジサイ、バラなど
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10月~2月
3月~9月 |
専用の殺ダニ剤(ケルセンなど)を散布したり、葉水などを行います。薬剤耐性がつきやすいので、数種類を交互に使用すると、効果的です。
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ハマキムシ
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幼虫が葉先を巻き込んでひそみ、葉を食害します。
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イヌツゲ、ゲッケイジュ、カナメモチ、ツバキ、モッコクなど
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夏から秋
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巻いた葉を押しつぶして駆除します。発生初期にスミチオン、カルホス、EPN乳剤などを散布します。
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ヨトウムシ
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ヨトウガの幼虫で、はじめは緑色をして葉裏で群生します。成長すると暗褐色となり、日中は土中に隠れ、夜間に葉を食害します。
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野菜類、芝生
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7月~11月
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葉ごと摘み取って処分します。薬剤はオルトラン、スミチオン、カルホスを散布します。成虫になる前に駆除しましょう。
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病気が進行していないようでしたら、病気にかかった葉や花を摘み取ります。
害虫は発見しだいとらえます。葉の裏側をよく見ておくことや、夜見回ることで、かなり防ぐ事ができます。
概ね次の仕方と手順で農薬を散布します。
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雨が降らず、風の少ない日を選びます。
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マスクやめがね、手袋でなるべく、身体を露出しないようにします。
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農薬の注意書きを良く読み、希釈が必要な場合は、希釈します。
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散布する場合は、人や洗濯物にかからないよう気を付けます。
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散布後は、手をよく洗います。
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